ペットと栄養学
「6大?」栄養素
「3大栄養素」や「5大栄養素」という言葉は聞いたことがあると思います。6大栄養素?あと一つは何でしょう?
栄養素は原則、食事によって摂取します。食事には体作りなど種々の目的がありますが、主目的は「エネルギーの摂取」です。
タンパク質、炭水化物、脂質、これらが3大栄養素です。3大栄養素にビタミン、ミネラルを加えたものを5大栄養素といいます。ここまでは、よく聞く話ですね。
人間・犬・猫に必要とされる3大栄養素の割合の比較です。
犬は人よりもタンパク質を多く必要としていますが、雑食性なので3大栄養素の割合が人間に近くなっています。
猫は肉食性なので人や犬よりもタンパク質がたくさん必要になります。
では、話を元に戻しまして、6つ目の重要な栄養素は・・・
ご存知の方も多いと思いますが、「水」です。
(食物繊維のことを6つ目の栄養素と定義する場合もあります。)
体の成分の約60%は水分です。動物は水分を15〜20%失うと生きていけません。
また、摂取した栄養素や体内の各種物質を運搬したり、体温の調節に使われたりもします。おしっこや汗、唾液などでどんどん体外へ排出されるため、水は常時補給し続けなければならなりません。
6大栄養素を必要量の多いものから順に積み重ねてみました。
最も大切な水は、5大栄養素よりもたくさん必要です。ミネラルになると種類によって1日の必要量が数グラムのものから数マイクログラムほどになり、ビタミンに至ってはマイクログラムほどの量になります。もう、目では見えませんね。
体を動かしたり生命機能を維持(呼吸したり心臓動かしたりなど)するのに必要な「エネルギー」を生み出すのは3大栄養素だけです。食事の主目的であるエネルギーの摂取はまさに3大栄養素の摂取ともいえます。3大栄養素のいずれかを減らしたら、他の栄養素で同じカロリーを補わなければエネルギー不足となります。この摂取エネルギーが過剰だと・・・肥満ですね。炭水化物・油=肥満ではありません。タンパク質だって立派なエネルギー源。摂りすぎたら肥満になるんです。(カロリー摂取については、こちらをどうぞ)
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