ペットと栄養学
必須栄養素
必須栄養素とは、身体の維持に必要ではあるものの、体内では合成できないために食べ物から得なければならない栄養素のことです。必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミンなどがあります。
「体が必要とする栄養素」でも体内で合成できるものもたくさんあります。それらは「必須栄養素」とは言いません。必須栄養素は食べなければ生命を維持することができません。
アミノ酸にも脂肪酸にも「必須」と「必須でない」ものがありますが、「必須でない」からといって「必要ない」わけではありません。健康な生活を送る上でやっぱり栄養のバランスが大切です。体内で生命が維持できる程度に合成出来たとしても、健康維持の観点で不足するものはやっぱり食べ物から摂取することが大切です。
「ビタミン」って、いろいろありますね。AとかB2とか。それらすべてが「必須栄養素」だということをご存知ですか?
ビタミンとは、「必須栄養素のうち、3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)以外の有機化合物の総称」です。ビタミンという言葉の中に「必須」が含まれています。
人間にとっての必須栄養素であるビタミンC、これ、実は犬と猫にとってはビタミンではないんですよ。つまり、必須栄養素ではないんです。
だから、ドッグフードやキャットフードに人間にとってのビタミンCを抗酸化素材として添加する場合、ビタミンCと書かずに物質名の「アスコルビン酸」と記載するのが正しい書き方です。もし、フードの袋に「アスコルビン酸」と書いてあったら、「なにこれ?怪しい添加物?」と思わずに、「このメーカー、栄養素の本質を分かっているじゃん。」と思ってください。
ちなみにアスコルビン酸(ビタミンC)を必須栄養素とするのは人間とモルモットなんですよ。
各必須栄養素の詳細はそれぞれ別途ご紹介したいと思います。
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