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ペットと栄養学

犬と猫の食性

犬と猫の食性

犬も猫も食肉目に属する動物です。食肉目だからといって食性として肉食とは限りません。
いい例は、「パンダ」。同様に食肉目に属する動物ですが主食は笹!熊は肉も食べますが、木の実も食べます。
犬と猫はどうなっているのでしょう。

犬と猫の食性の違い
オオカミ
犬の食性

犬は「雑食」です。
祖先といわれているオオカミは意外なことに狩りがあまり上手ではありません。自分が捕まえた動物のお肉だけを食べていたら飢えてしまうので、ベリー類やキノコ、腐肉(死んでいる動物)も食べます。草食動物の内臓(植物成分)も一緒に食べます。
オオカミは食べられるときに食べておかないと次にいつ食べられるかわかりません。犬にごはんを与えるときに適量を与えないと全部食べてしまうといわれるのはそのためと考えられます。(小食なわんちゃんもいますけど・・。)

野生の猫
猫の食性

猫は完全な「肉食」です。
狩りが上手で、野生の猫はネズミ、鳥、カエルなどを捕食します。狩りへの衝動が強く、食べている最中にネズミが通りかかると食べ物を放り出して捕まえに行くぐらいです。主食は骨格筋(お肉)で、内臓の中身(植物成分)も食べようとしません。
いつでも捕まえて食べられるので、今時分の適量を食べます。猫にはお皿にごはんを山もり盛り付けていても適量をちょっとずつ食べていきます。(犬のように食べてしまって太っていく猫ちゃんもいますけどね。)

犬と猫の比較
食性 肉食中心の雑食
先祖の狼は腐肉食。果物、ベリー類、キノコ類等の植物も食べる。
捕食した動物の内臓やその中にある植物成分も食べる。
狩りが下手⇒今食べられるものは全て食べる。⇒食べさせる量は原則飼い主が管理
完全肉食
捕食衝動が強い。野生化した猫は小型げっ歯類、鳥、は虫類、昆虫、カエル等を捕食。
捕食した動物の内臓内の植物成分を避ける傾向
狩りが上手で少量頻回摂食。約20回に分割して食べる。⇒盛り付けておいて自由採食にしても大丈夫な場合もある。
3大栄養素
バランス
タンパク質:25%
脂質:15%
炭水化物:60%
タンパク質:35%
脂質:20%
炭水化物:45%
口・歯 食べ物を咀嚼せずかみ切って飲み込んでしまう。
食べ物を切る切歯、しっかり咥える犬歯と前臼歯、噛み砕く後臼歯がある。
唾液は飲み込むための補助だけでなく、口腔内洗浄、粘膜の保護、体温調整にも役立つが、デンプン分解酵素は含まれない。
獲物の皮を剥いだりする切歯、くわえ込む犬歯、飲み込める大きさまで切り裂く臼歯がある。
噛み砕くという動作はない。⇒犬のおやつに骨はあるけど猫には存在しない。
唾液については犬と同じ。
消化・代謝 腸管・身長比=6:1
人と同様に小腸、大腸、盲腸を持つ。盲腸と大腸には一部の繊維質を分解する微生物が成育する。
腸内フローラ(細菌叢)を適切にするために食物繊維を食べる必要がある。
乳糖(ラクトース)分解酵素を持たない。
腸管・身長比=4:1
ほ乳類の中で最もタンパク質を多く必要とする動物。
肝臓の窒素化合物分解酵素の活性が高くタンパク質をエネルギー源としても活用しやすい。
タンパク質と脂肪さえあれば炭水化物を必要としないが、40%(乾物量)程度の糖質は消化が可能。
ラクトースの大量消化には適さない。
アミラーゼが犬の約5%⇒果糖は利用不可。ブドウ糖の代謝能力も低い。
3大栄養素
バランス
タンパク質:25%DM、脂質:15%DM、炭水化物:60%DM
タンパク質の過剰摂取は代謝副産物の排泄に腎臓負担がかかる。
糖質(炭水化物)を効率的に消化する能力あり。糖質を適切に含有するフードによって食べたアミノ酸の温存に貢献する。
タンパク質:35%DM、脂質:20%DM、炭水化物:45%DM
肝臓でアミノ酸から糖質を作って利用する能力が高い。タンパク質をエネルギー源として積極的に利用する。
炭水化物を全く利用できないわけではない。
脂質の利用能力が高い。
アミノ酸のタウリン、脂肪酸のアラキドン酸は猫特有の必須栄養素⇒どちらも動物性食餌に豊富に含有⇒完全肉食の特徴
エネルギー 不妊処置、年齢、活動量、環境温度、皮膚・被毛などで必要エネルギーが変動。個々の犬で必要エネルギーは平均から約±50%でばらつきがある。 活動レベルでの必要エネルギーの差違はあるが、同じ年齢や活動量、気温等での個体差のばらつきが少ない。
水分摂取 自分で水分摂取を調節出来る。清潔な水を自由に好きなだけ飲める様にしておく必要がある。高齢では脱水に鈍感になる。慢性腎臓病兆候が見られる場合、心臓病治療(利尿薬使用)では水分摂取量の観察が必要。
夏場、パンティングで多くの水分を蒸散するのでより多くの水分摂取が必要。
先祖のリビアヤマネコは乾燥地域に適応⇒摂取水分を温存する能力が高い⇒おしっこが濃くなる⇒尿路疾患(FLUTD)の危険性大
脱水に鈍感⇒自分で水分摂取量を補正が十分に出来ない傾向⇒水分摂取を促すために複数箇所に水飲み場設置
その他 猫特有の必須栄養素:ビタミンA(プロビタミンのβカロテンではダメ)、アラキドン酸、タウリン

ここに掲載の内容はあくまでご参考いただくことを目的としております。この内容に基づくあらゆる行動の結果について当店は責任を負いかねますことをご了承ください。

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