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良質なタンパク質とは
- 1.よく聞く「良質なタンパク質を食べさせてください」
- 2.アミノ酸バランスの重要性
- 3.体作りに使われないアミノ酸はどうなるの?
動物病院で多くの方が耳にされたことのある獣医師の決まり文句ですが、「消化によいフードを」「アレルギーになりにくいものを」そして「良質なタンパク質を」ではないでしょうか。これらを耳にする度に「○○とは?もっと具体的に教えて下さい!」と質問したくなりませんか?
良質なタンパク質・・・単に「良質」となると色々な観点で善し悪しがあるため、一概にはいえませんが、多くの場合は「アミノ酸バランスが優れたタンパク源」の意味で言われることが多くなります。
タンパク質は消化されると様々な種類のアミノ酸に分解され体に吸収されます。体内ではそのアミノ酸を組み合わせて自分の体の部品となるタンパク質を作っています。まるで料理のレシピのように、「筋肉を作るには、Aアミノ酸を1、Bアミノ酸を3、Cアミノ酸を2組み合わせる」など体作りに使用されるアミノ酸は種類と量が決まっています。理想は食べたタンパク質から得られたアミノ酸の種類と量が、自分の体作りに必要なアミノ酸と一致することです。
概ねお肉や卵、なら種類を問わずアミノ酸バランスの意味での「良質なタンパク質」となります。強いていえば、卵が最強で、続いてチキンとラムといわれていますが、肉・魚類などの動物性タンパク質であればその差は微差です。タンパク源にお肉やお魚がしっかりと使用されているフードを選べば「良質なタンパク質のフード」となります。
では、アミノ酸バランスが低い食材とは・・・「植物性タンパク質」です。アミノ酸バランスを数値化したものがアミノ価ですが、動物性タンパク質はほとんどが100ですが、植物性はその何割かに留まります。
消化したタンパク質から得られたアミノ酸を体内で再構築とお話ししましたが、再構築の材料となるアミノ酸の1種類が不足していると他のアミノ酸も使用出来なくなります。「筋肉を作るには、Aアミノ酸を1、Bアミノ酸を3、Cアミノ酸を2組み合わせる」というときにBアミノ酸が0だととAアミノ酸とCアミノ酸も使われなくなってしまいます。使われるアミノ酸の量は最も不足する種類のアミノ酸が基準になってしまいます。バランスのよいアミノ酸摂取が重要というのはこの為です。
使われないアミノ酸は全てエネルギーとして代謝され、老廃物が処理されて尿となって捨てられます。この老廃物処理では体に負担をかけることになります。
とはいえ、タンパク質をもつ植物、豆類や穀類などもタンパク質以外に大切な栄養素やお腹の調子を整える食物繊維など重要な役割もありますので、お肉だけを食べておけばよいというわけではありません。
タンパク濃度を確保するために、植物由来のタンパク質でタンパク濃度をかさ増ししているようなフード(ホームセンターなどによく置かれている格安フード)よりも、必要なタンパク質をしっかりと動物性タンパク質で確保してあるフードを選ぶようにしましょう。
・太田能之「第一章 基礎栄養学 タンパク質」『ペット栄養管理学テキストブック』(一般社団法人日本ペット栄養学会, 2014年発行)ISBN: 978-4-904419-52-6
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