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フード変更はお腹に負担がかかる?
- 1.「フードの切り替えはお腹に負担」は本当でしょうか?
- 2.食べたものに合わせて、お腹の環境は変わります
- 3.「何でも食べられるお腹」が、もしもの時の強みになります
「フードを変更するとお腹に負担がかかる」
ご家族に愛犬・愛猫がいらっしゃる方でしたらそのような情報を耳にされた、目にされたことがあると思います。ところが、ペットダイニングではいつも「フードローテーションをオススメ」しています。どうしてでしょうか。
「フードを変更するとお腹に負担がかかる」というのは特定の状態では正しい情報です。「長期間同一フードを食べさせ続けた場合」と「健康上の理由で他のフードが体に合わない場合」です。
食べ物の消化・分解には主に「消化酵素」と「腸内細菌」が働きます。
脂質を消化するリパーゼ、デンプンを消化するアミラーゼ、しょ糖を分解するスクラーゼ、タンパク質を分解するペプシン、トリプシン、ペプチターゼなど、色々な消化酵素が胃、膵臓、小腸等から分泌されて食べ物を小さい分子にしていきます。多く食べた栄養素ほど、その分解を担当する消化酵素がたくさん分泌されるようになります。
消化分解出来る酵素が存在しない炭水化物のことを食物繊維といいますが、一部の食物繊維やその一歩手前の多糖類などは腸内細菌が分解を担当します。多くの種類の腸内細菌が存在しますが、食物繊維や多糖類の種類ごとに分解出来る細菌の種類は異なります。腸内細菌はこの分解からエネルギーを得ているため、分解を担当する食物繊維等が食べられていない場合はその細菌は少なくなってしまいます。
以上でお分かりいただけると思いますが、長期間同一フードを食べさせ続けるとそのフードの消化・分解のためだけにお腹の中の消化酵素や細菌がセットされてしまい、他の食べ物の消化分解が苦手になって来ます。日頃から色々なフードを食べ慣れている場合は、様々な食材に含まれる様々な食材を受け入れるためのお腹ができあがります。そうなりますとフードの切替えも全く苦になりません。人間がお昼ごはんにステーキ食べて、夜にカレーライス食べたからとお腹に負担がかかりますでしょうか?これと同じです。
ですが、特定の消化酵素の分泌が不調により過不足している場合や腸内細菌バランスが壊れてしまっている場合など、健康上の理由によってはフードローテーションが合わない場合もあります。健康上の理由から獣医師に食事変更を制限を指導されている場合は、無理なローテーションはお控えいただき、獣医師のご指導に従ってください。
ペット栄養学会主催のペット栄養管理士養成講座では、様々な観点でフードローテーションをオススメしていました。栄養バランス向上、好き嫌い抑制、食物アレルギー予防などが主な理由ですが、ペットダイニングではその他にも災害対応やお気に入りフードの終売・配合変更への備え等の観点からも日頃からお腹の雑食性を強くして色々なフードを食べ慣れておくことをオススメしています。
本ページの内容は、あくまでご参考としてご覧いただくものです。情報の正確性には細心の注意を払っておりますが、記載の情報をもとにされた行動の結果については、当店では責任を負いかねます。あらかじめご了承くださいませ。



































