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尿結石について

***2016/08/19発行のメルマガです***

こんにちは。店長のたくです。

だいぶ涼しくなってきましたね。秋を感じます。秋は美味しいものがいっぱいですから食欲が増します。愛犬・愛猫と一緒にグルメの旅に出かけるのも楽しいかもしれませんね。10月1日にお店を臨時休業する予定です。実は、当店のハクと一緒に社員キャンプ旅行を予定しています。

先日、ブログで「愛犬の泳力」についてアンケートを行いました。アンケート結果はこちらです。
http://blog.with2.net/vote/v/?m=va&id=167657

泳げるわんことカナヅチのわんこにはっきりと分かれました。当店の白柴「珀」は上手に泳ぎますよ。昨年無理矢理川に連れて行って足が届かないところに浮かべたら見事に泳ぎました。あなたの愛犬はいかがですか?(猫は無理ですねw)

さて、今日の話題は季節とは全く関係ありません。何かと話題になる「尿結石」についてのお話しです。つい先日ペット栄養学会の講習会に出席してきまして、そこで勉強した内容をご紹介します。

※あくまでご参考頂くための情報です。結石が疑われるときは自己判断で食事療法等を行わずに必ず獣医師の診察を受けて下さい。

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目次
1.尿結石とは
2.尿石が出来るまで
3.ストルバイト尿結石
4.シュウ酸カルシウム尿結石
5.その他の尿結石
6.まとめ

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1・尿結石とは

尿結石は尿路でミネラル成分が集まって石状になったものです。尿路には、腎臓、尿管、膀胱、尿道が含まれます。石の固まりの場所で名前が変わります。腎臓内に出来たら腎結石、腎臓と膀胱の間の尿管なら尿管結石、膀胱内なら膀胱結石です。

レントゲン写真をご覧下さい。赤丸が腎結石で青丸は膀胱結石です。
http://www.suzuki-animal.jp/image/BFDE1A1A1x-ray.jpg
(鈴木動物病院:http://www.suzuki-animal.jp/)

尿管はとても細いため小さな石でも詰まりやすいそうです。尿管結石の多くは腎臓で出来た石が流れて尿管で詰まることで起きるとのことでした。犬や猫は尿管結石が起きても痛みを感じていない様に見えるため、飼い主様が気がつきにくいそうです。

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2.尿石が出来るまで

尿石の元となる成分には、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、リン酸、シュウ酸、シスチンなどいろいろとあります。

元々、尿の中にはこれらの成分がたくさん含まれていて溶けきれずに結晶化している成分もあります。顕微鏡で見るとその結晶が見えるそうです。結晶自体は結石ではありませんから、尿に結晶が含まれること自体は治療の対象とはなりません。

結晶が集まって結石になるためには核となる物質が必用です。尿の中にある細菌が核となって結晶が集まり、層状に大きくなっていきます。このときに集まった結晶のミネラル成分によって結石の名前が決まります。

リン酸・アンモニウム・マグネシウムだとストルバイト、シュウ酸やカルシウムによる結石はシュウ酸カルシウム、アミノ酸のシスチンで出来るシスチン結石、ケイ酸塩が固まるシリカ結石などもまれですが存在します。

尿の中の結晶は尿のpHが酸性かアルカリ性のどちらか特定方向に傾いた時に発生します。その方向は結石の種類によって変わります。アルカリ性ならストルバイトの材料が、酸性ならシュウ酸カルシウム結石や尿酸塩の材料が結晶化します。

人や肉食動物の尿は通常弱酸性(草食動物の尿はアルカリ性)ですが、様々な原因によってpHは変化します。この尿のpHの変化で結晶化が進み、結石が出来やすくなります。

20~30年前まではシュウ酸カルシウム結石(酸性尿で出来る結石)はほとんど見られなかったのですが、ストルバイト結石を考慮した尿の酸性化へのpHコントロール食の普及に伴いシュウ酸カルシウム結石の割合が急増しています。

日本では、1881年では、尿結石の78%はストルバイトでシュウ酸カルシウムは5%でしたが、2010年頃には割合が逆転し、ストルバイトが30%、シュウ酸カルシウムが41%になっています。


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3.ストルバイト尿結石

ストルバイトは、リン酸、アンモニウム、マグネシウムからなる結晶による石です。アルカリ性で結晶となりますが、酸性では溶けるため、結石が出来ても尿を酸性に導く内科的治療が可能な場合があります。主な結石場所は膀胱です。

犬の場合、ストルバイト結石が出来るときは尿路の感染症を伴っていることがほとんどです。感染した細菌が尿素をアンモニアに分解する酵素を生み出します。アンモニアは水に溶けるとアルカリ性ですから尿がアルカリ性になります。

猫のストルバイトの多くは感染症を伴っていません。ですが、高齢猫では細菌性膀胱炎で尿が薄くなり、細菌が住みやすくなることでストルバイトの原因となることもあるそうです。食事に原因があることが多いそうです。ミネラル、繊維質の多い食事や中程度のタンパク質を含む食事などがストルバイトを招きやすいとされています。

マグネシウムを減らした猫用フードが増加していますが、確かにストルバイトは減りましたが、尿が酸性化するという問題が生じています。マグネシウムが少ないと尿が酸性に傾くためです。

ストルバイトに対する食事療法では飲水を促して尿を薄めるために塩分を添加するという方法もあるそうですが、別の尿石症を招く恐れもあります。ですが、飲水そのものは尿石症一般の対処・予防方法ですのでしっかりと水分をとらせて下さい。

水分を摂らせる有効な手段は「ウェットフード」の利用です。成分の80%前後が水分のウエットフードは極めて効率的に水分を摂取出来ます。特に猫は飲水が少ないのでご飯の半分以上をウエットフードにすると有効とのことでした。

病院でストルバイトと診断されると尿を酸性化させる食事で結石を溶解させるのが一般的です。この療法食治療は自己判断では絶対に行わないで下さい。酸性化が行き過ぎると酸性で出来る結石(シュウ酸カルシウム結石は食事療法で溶解は不可です)を招きますし、この療法食は総合栄養食の栄養基準を大幅に外れています。不用意な長期給与は栄養上の別の病気を招く恐れもあります。必ず獣医師の処方の元で行って下さい。

犬の療法食の場合は尿素を減らすためにタンパク質を少なくしたものを利用します。犬猫共通ではリンやマグネシウムが少なくなります。犬用は塩分が多めの製品が多く、猫用は塩分が少ないものが多いです。


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4.シュウ酸カルシウム尿結石

動物病院でシュウ酸カルシウム結石と診断された場合、手遅れのケースが多いそうです。ですから予防が大切になります。

また、シュウ酸カルシウムは弱酸性で結晶化しますが、結石はpHコントロールで溶解させることが出来ません。ストルバイトだからと病院にも行かずに又は一度診断されたからといって、処方によらずに療法食を通販等で入手して無制限に与えることがどれだけ危険な行為かご理解頂けるかと思います。

尿へのカルシウム排泄増加と尿を酸化させるフード(一般に結石ケア等をうたっているフードです)の増加が一因とされています。尿へのカルシウム排泄増加の一因には塩分摂取増加も関与していると考えられます。塩分を排泄する際カルシウムも排泄されるからです。

シュウ酸カルシウム結石の場合の食事療法ですが、溶解させることは出来ませんので再発防止が目的となります。この場合も水分摂取は共通です。食事ではシュウ酸が多い食事(ほうれん草、大豆、さつまいも、豆腐など)を避けます。リンやマグネシウムの制限はしません。

ビタミンC(アスコルビン酸)はシュウ酸の、ビタミンDはカルシウムの尿排泄を促しますからビタミンC・Dの過剰摂取は避ける必用があります。どちらも体内合成が可能ですのでサプリメントを使用すると過剰摂取となります。


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5.その他の尿結石

尿酸塩結石は尿結石でも3番目に多い種類です。尿酸塩の中では尿酸アンモニウムが一般的です。尿酸の異常代謝が原因でダルメシアンやイングリッシュブルドッグに多いとされています。食事療法で石を溶解できる可能性もあります。

尿酸の原料はプリン体ですので、食事療法ではプリン体が少ない食事を与えます。レバー、煮干し、かつお節などの動物性タンパク質にプリン体が多く含まれます。療法食は低タンパク、低プリン体に作られていて、アルカリ性へのpHコントロールも行います。

珍しい結石ではアミノ酸のシスチンによるシスチン結石というものもあります。遺伝性疾患といわれていて、尿をアルカリ化することで溶解します。

これも珍しく特定の地域で発生が見られるのが、シリカ結石です。日頃から火山活動が活発で水道水にシリカが含まれることが原因とみられています。(もうどの地域か想像できますね。)

シリカ結石は尿pHに関連がなく、植物性タンパク質の摂取を避けます。


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6.まとめ

全ての結石に有効な食事というものはありません。ある結石を防ぐ食事は別の種類の結石を招いたり、そもそも栄養バランスを大きく損ねるものもあります。食事療法で自己判断は絶対に禁物です。必ず動物病院で獣医師の処方の元で行って下さい。

なお、dlメチオニンを摂取すれば結石であっても通常の食事が食べられるとの情報をあるフードメーカーが流したことがあります。dlメチオニンはアミノ酸の一種で尿を酸性側に強力に導きます。そのため、ストルバイトの治療の一環で使用されることがあります。

dlメチオニンのタブレットは通販で簡単に手に入りますが、自己判断での使用は食事療法よりも大変危険です。絶対におやめ下さい。なお、ペット栄養学会の講習会で講師の獣医師にdlメチオニン使用について質問してみましたところ、療法食を使用できない事情のばる場合にのみ使用するもので、出来るだけ短期間、長くても1ヶ月が使用限界とのことでした。



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